この両の目に焼き付ける

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「みかさんはこの中で誰が気になりますか?」


つい数分前までは今日見た舞台の感想で盛り上がっていたはずの居酒屋の個室。私はCDジャケットに写る男性たちを吟味していました。
事前情報もなく眼下に差し出されたそれから、なんとなく気になった人を指差します。
それが、

「本ちゃんとゆうぴんですね!」

今の推しである、本田剛文さん勇翔さんのお二人でした。


初めまして、もしくはご無沙汰しています。
東北にいるボイメンファンです。
なかなか推しに会うこともままならない2020年年末、よこさんが企画しているこちらに参加しています。

adventar.org

 
若手俳優の追っかけをしている地方オタクがボイメンに出会ったのは2015年春。
とある舞台後のオフ会が全ての始まりでした。
写真集やブロマイド、カレンダーなどが配られることはあっても、CDを配られたことは中々ないです。何なら初体験です。

一瞬困惑した空気が流れましたが、その日初めて会ったフォロワーがどうぞどうぞと渡してきたので机の上に広げられたそれを恐る恐る手に取っていくオタクたち。
手に取った後には『名古屋のボイメン』の説明と冒頭の質問がセットで与えられ、各々
ボイメン
と、気になると答えたメンバーについて。私は、
江戸時代から続く老舗料理屋の長男坊で、一人称わしの頭脳派ピンク
イケメン担当。物静かだけど、独特な感性を持つオタクボーイ
をこのオタク人生において認識することになります。

 

しかし、当時別に推している俳優さんがいて、ライブより舞台を見たいオタク。ハマっても舞台が見られるわけでもないしな。とボイメンを記憶の奥の方に押し込んでいました。
それが春のこと。

気がつけば時は流れ、肌寒さを感じ始める頃でしょうか。
周りの友人たちが一人、また一人と
「ボイメンが……」「リリイベ*1が……」「いいカメラを買わねば……」
と呻く光景が見られるようになります。
それに加え、まるで囲い込み漁のような布教活動が行われたり軽率にリリイベに行った友人が四コマの如く沼に転がり落ちていく様は一種のエンタメです。愉快です。
ただ、周りがあまりにも楽しそうにボイメンの話をしている姿に一度春に下ろした腰をあげて、Huluで配信されていた冠番組であったりYoutubeにある手押し相撲や、


ボイメン☆MAGIC 手押し相撲 前編

フォーチュンクッキー動画など


CBCラジオ BOYS AND MEN 恋するフォーチュンクッキー

を見てみたり、ブログを読み始めたりしました。

 

ブログを読み始めてしまった。

物事を理解する際に文字というツールが一番性に合っているタイプの人間は、とりあえずあるだけあるブログ(何人か個人ブログもありましたがそちらも)を全部読みました。読み終える頃には、
本田さんの、人に読まれることを意識した言葉選び。こういう風に見せることで見る人は僕というキャラクターをこう受け取るだろうな。という計らい、自己プロデュース力の高さを感じられるブログ。
勇翔さんの、その日あった出来事と所感。時々写真。というとてもストレートかつシンプルな年相応な男の子の書く『日記』らしいブログ。
この二つが更新されると読みにいくようになっていて、更にはこの二人が春に気になった二人であり、動画でもなんとなく目を引いた二人であることに気が付きます。

今まで好きだった舞台俳優さんたちは舞台上の姿こそが彼らの見せたい姿で私もその姿に惚れこんで劇場に足を運んでいたのですが、ブログで推せそうになっている自分自身に
「待って」
を出します。オタク、処理しきれない感情に対してすぐ「待って」と言う。
いやだって別に推しがいるし…?!年末には推しの主演舞台とか控えていたりもして余裕ないからね!ボイメンの活動している名古屋に遠征なんてルート的に難しいしね!東北でボイメンの見られる番組なんて全然やってないんだから供給は少ないぞ!冷静になって!
自分自身を踏みとどめるための言い訳を脳内会議の机上に並べていると、勇翔さんが森山栄治さん*2と共演していたブログを見つけました。
途端、冷静さを取り戻そうとしていた脳内会議に起こるざわめき。
この方と勇翔さん共演したの?能楽堂で?能楽堂という芸能文化施設能楽でなく演劇に使える環境が名古屋にあるの?勇翔さんは演劇を一人で外部でする『芝居』担当の存在なの?え?これはこの人は舞台に立つ可能性があるの?ちょっと待ってそういえば昔自前の劇場で公演していた頃大道具とか作ってたって言ってたような気がする。あー、役者志望なの。なるほどー。そういえばそんなこと聞いた記憶あるなー。あ、この舞台のDVDは手に入れることができるなー。
と、あれよあれよと最後の砦にしていた『ボイメンにハマっても舞台やお芝居が見られるわけではない』という言い訳は無力化し、

 

 

『BOYMEN NINJA』のジャケット衣装がトドメとなりました。

ここまで語ってきたブログの流れは!?と思われるかもしれません。私も思います。
それでも言わせてほしい。オタクはああいうのが大好きなんだって。
幼少期からファンタジー物の漫画を読んで育ってきたオタクとしては各々に固有武器与えられていたりするとそれはもうテンションが上がる。その武器との成長物語とか考えちゃう。防具とか装備にもめっちゃ萌える。手甲やら額当てやら色だけでなく衣装にここまで個体差あってかつそれがメンバーのキャラにあったデザインとか最高でしかないのにボイメンたまに衣装交換とかするんですか勘弁してほしい。。弓道できる本田さんが弓を構えている姿の凛々しさ。昔好きだった漫画の影響で弓使いに弱いオタク、ここでも弓使いに出会ってしまった。鉤爪とかいう武器に眼帯でメッシュ入ってる勇翔さん、設定盛り込みすぎか。どんどん盛っていこう。更にダメ押しかのような番組で各々に与えられている忍者的な呼び名。


白旗を上げるしかなかった。
周りは囲い込み漁されていたけど、私は自分で自分の外堀を埋めていた。

 
改めて思えば、地元大好きで地域おこし行事とか応援したいタイプの人間が名古屋から全国へを掲げているグループ好きじゃないわけなかった。あと昔から暑苦しい、ちょっと泥にまみれているような集団*3と、その中で司会が出来るような人とメンバーから愛されるマイペースな人、大好きだった。昔からだった。日々彼らの成長を感じたりすると酒が進んだ。山形の酒と米はうまいよ。コロナが収まったらおいでよ山形。

兎にも角にも、世間が年末と呼ばれる頃には、推し誰?と聞かれたら
本田くん勇翔くん
と答える二推しオタクが出来上がってたのです。

 

この時点で現場に行ったことのない状態でしたが、まさに五年前のこの日。初リリイベでマル秘ポーズ「指きり」に挑み、初めて会う相手に年末の名古屋でのライブに参戦する誓いを立てていたオタク。どうして初めからそう武士のような覚悟をしていくのか。(あらあ気を付けて来てねえ。って言われた。初めての名古屋楽しかった。)

 

人間、抗えば抗う程にその反動は大きくなるものなのでしょうか。当初は二推しになる予定はなく、ちゃんとハマる頃にはどちらかに推しを絞るんだろうな。と呑気に思っていた私はボイメンを知れば知るほどお二人の魅力が眩くて、ずぶずぶと二推しを続けて今に至ります。

本田くんは全国放送の番組へのご出演が増えたり、勇翔くんはずっと出たいといっていた作品の出演者として名を連ねたり、お二人ともこういう仕事をしたいと口に出したことを着実に叶えていく姿を見せてくれる。そういうところが推せる。

そんな最高な推しに願うことは、元気でいて欲しい。美味しいもの食べられて、いっぱい笑って欲しい。やりたいと、目標にしている仕事を掴み取る姿を見せて欲しい。あと個人的には本田くんにはANN枠か、東海の昼か朝の情報番組のレギュラー枠の獲得と、勇翔君は少年社中さんと……毛利亘宏さんとお仕事して欲しい!!!です。

あれ、思っていたよりたくさんある!いろんな姿がみられたらいいな!

 

 


推し。
そう呼べる存在と出会えて、彼らの活動に元気をもらえる。
本当に果報者だと思います。
願わくば、一分一秒でも長く、彼らのこれからのご活躍をこの目にすることができますように。

 

あと、
忍者衣装の推しをまた肉眼で見ることが出来ますように!!!

 

 

さて、長くなってしまいましたが、これにて私の推し沼ブログは仕舞いとなります。
つまらぬブログでしたが最後までご覧いただきありがとうございました!

 

 

おまけに

先日、「ゆた子&ひら子の部屋 12月7日」で紹介された平松君の好きな『佐藤屋の乃し梅』。田村さんがギャラ100の帰りにお土産として買い込んだ『ミルクケーキ』。どちらも山形県民が愛するお菓子になっていますので、もし何かで出会う機会がありましたら是非お手にとってみてください。よろしくお願いいたします。おいしいよっ! 

*1:リリースイベント。CDや写真集といったコンテンツの販促も兼ねて行われる握手会、サイン会といったイベントなどを指すようです。まずこの単語を調べました

*2:テニミュに出ていらっしゃった俳優さんで、個人的に観る舞台にお名前があると嬉しい方の一人です。

*3:D-BOYSとか、テニミュとか